(上の写真は大正3年3月27日 実科高等女学校第1回卒業式後の記念撮影写真)
新校舎への移転
ところで実科高等女学校設置の際に、以後2年間に新校舎建築の予定で元裁縫学校の校舎を仮校舎として使用してきたが、「民間経済の変動に伴い、暫く民力の休養を顧慮しそのまま数年を経過した。然るに、一面、生徒の数は年を追うて増加し、仮校舎もまた荒廃に傾き、殊に借家なるをもってその所有者においても建築物の処分を急ぎ、久しくはこれを使用し得ざる状況」(『大阪府南河内郡立河南高等女学校新築記念誌」)から、大正5年2月25日の通常郡会で2カ年間の継続事業として校舎の移転建築が決議され、その予算総額1万5千円であった。
同年7月5日第1期工事起工式。同年12月4日から新校舎での投業を始めている。場所は現富囲林市立第一中学校の戸井在地である。
第1期工事の竣工は12月8日となっているが、その後、第2期工事をはじめ、表門、庭園など、その他、付属建築物全部が完成したのは大正8年8月のことで総額4万3千円弱であった。大正6年11月末日に電話を架設したことが仰々しく記録されているのもおもしろい。
大正4年11月21日、同窓会発会式が行われ、翌々6年1月6日に第1回同窓会総会が開かれた。
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