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ごあいさつ

将来の予測が一層困難さを増すVUCAの時代において、社会や学校を取り巻く環境は引き続き大きな変化の中にあります。急速に進展するデジタル技術の活用、価値観や生き方の多様化、そして子どもたちが直面する課題の複雑化など、教育に求められる役割はこれまで以上に広がっています。
各学校園におかれては、こうした状況の中でも子どもたちの学びを保障し、未来を生き抜く力を育むため、一人一台端末をはじめとするICTの効果的な活用や授業改善、学習環境の工夫など、日々創意工夫を凝らした取組みが進められてきました。これらの実践は、「生きる力」の育成に向けた大きな前進であり、その成果は着実に子どもたちの成長として表れています。
当教育センターにおいても、時代の変化に柔軟に対応できる資質・能力の向上を支援するため、研修の在り方を不断に見直してまいりました。研修環境の充実をはじめ、全国教員研修プラットフォーム(Plant)による研修受講の効率化、教職員支援機構や大学等の多様な研修コンテンツの活用など、研修の質と利便性の両立を図っているところです。

このような取組みの背景には、中央教育審議会答申に示されている「持続可能な社会の創り手の育成」や「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」という基本的な考え方があります。これらは、今後の教育を進める上で、ますます重要性を増しています。誰一人取り残すことなく、すべての子どもの可能性を引き出すためには、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させ、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた継続的な授業改善が不可欠です。
また学校園は、すべての子どもたちが安心して通い、自己肯定感や幸福感を育める場であることが求められます。子どもたち一人ひとりが学ぶ喜びや生きがいを感じられる教育を創り上げていくことは、教職員自身のウェルビーイングの向上にもつながり、その広がりが学校全体、ひいては地域社会へと好循環を生み出していくものと考えます。そのためには、教職員が子どもの発達段階や背景、学習状況、個々の教育的ニーズを丁寧に捉え、それぞれに応じた指導や支援を充実させていくことが重要です。

こうした考えのもと、当教育センターでは、今年度の基本方針を「将来の予測が困難な社会の中で、子どもたちが豊かな人生を切り拓き、生き抜くための力を育む教育の創造に向けて、教職員一人ひとりの資質・能力と学校の教育力の向上をめざす」とし、この方針のもと、すべての子どもの学びを支援するためのより質の高い教育活動の実現のために、教職員研修等を通じたカリキュラム・マネジメント支援や人材育成支援、調査・研究開発に努めるとともに、教育相談等、特色ある取組みを引き続き充実させてまいります。
子どもとともに学び続ける教職員をしっかりと支えるべく、教育センターとしての役割を果たしてまいりますので、今年度もどうぞよろしくお願い申しあげます。

令和8年4月1日

大阪府教育センター

所長 髙木 枝美子